今田洋三「江戸の本屋さん ―近世文化史の側面」
京都から始まった日本の出版産業。出版点数を見ると18世紀後半、天明から寛政にかけて一気に上方から江戸へと中心を移したことが分かる。ただ江戸期の書商はいずれも明治になると姿を消した。
文化の変遷は出版から見ると質、量とも非常に分かりやすい。紙メディアとともに出版業そのものが岐路に立つ今、改めてその文化的な役割を考えさせられる一冊。
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読んだ本の記録。
今田洋三「江戸の本屋さん ―近世文化史の側面」
京都から始まった日本の出版産業。出版点数を見ると18世紀後半、天明から寛政にかけて一気に上方から江戸へと中心を移したことが分かる。ただ江戸期の書商はいずれも明治になると姿を消した。
文化の変遷は出版から見ると質、量とも非常に分かりやすい。紙メディアとともに出版業そのものが岐路に立つ今、改めてその文化的な役割を考えさせられる一冊。
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網野善彦ほか「米・百姓・天皇 日本史の虚像のゆくえ」
日本は瑞穂の国なのか。稲作中心史観を問い直し、明治政府の農本主義がいかに日本の歴史像を歪めたか検証する。
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宮本常一、山本周五郎、揖西高速、山代巴「日本残酷物語1 貧しき人々のむれ」
「残酷物語」という言葉から特異なケースを取り上げた記録集と勘違いさせかねないが、内容はまっとうな民衆史。
飢えや病が避けられぬものだった時代。人が生きていくため、どんな歴史を刻まなければならなかったのか。
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