小松和彦「日本妖怪異聞録」
酒呑童子から百鬼夜行まで、フィクションとしての妖怪はどうして生まれたのか。
朝廷や仏法の権威を示すものから、社会の不安、不満を色濃く映したものまで鬼や天狗のイメージの変遷。妖怪とは、まさに多神教的な、人間中心の世界観の産物と言えるかもしれない。
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読んだ本の記録。
小松和彦「日本妖怪異聞録」
酒呑童子から百鬼夜行まで、フィクションとしての妖怪はどうして生まれたのか。
朝廷や仏法の権威を示すものから、社会の不安、不満を色濃く映したものまで鬼や天狗のイメージの変遷。妖怪とは、まさに多神教的な、人間中心の世界観の産物と言えるかもしれない。
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幸田文「崩れ」
まるで非常に重いテーマの小説かのようなタイトルだが、「崩れ」は比喩ではなく、そのまま。
大谷崩れから有珠山まで、各地の地崩れを憑かれたように見て歩いたエッセイ。
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開高健「夏の闇」
日本でもベトナムでも無い異国の地で、眠り、食、性の描写が続く。
ベトナムが舞台だった「輝ける闇」より文体や思考は濃密になっているのに、そこには生の実感と呼べるようなものがほとんど無い。現実の近さを取り戻すためには、ベトナムに戻るしかないのだろうか。
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