伊藤計劃「The Indifference Engine」
伊藤計劃の遺したわずかな短篇を集めたもの。どの作品も、生きて、長篇として徹底的に書き込んでほしかった。
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読んだ本の記録。
伊藤計劃「The Indifference Engine」
伊藤計劃の遺したわずかな短篇を集めたもの。どの作品も、生きて、長篇として徹底的に書き込んでほしかった。
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竹本住太夫「文楽のこころを語る」
浄瑠璃の主な演目について、語り手としての思いや工夫を聞き書きでまとめた一冊。ただ抑揚をつけて読み上げているのではなく、いかに心を、情を伝えるのか。そこに気の遠くなるような稽古と試行錯誤がある。
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ジャレド・ダイアモンド、ノーム・チョムスキー、オリバー・サックス、マービン・ミンスキー、トム・レイトン、ジェームズ・ワトソン「知の逆転」
ジャレド・ダイアモンド、ノーム・チョムスキー、オリバー・サックスの3人のインタビューは刺激的でとても面白い。
テクノロジーの変化が加速し、社会における高齢者の役割が不明確になってきている。資本主義という概念は空虚で、多くの新技術は経済の公共部門から生まれ、最も市場原理に純粋な金融こそ最も機能不全に陥りやすい。音楽は他の記憶よりも深く脳に残されている……などなど。
残りの3人のインタビューは、それぞれの専門分野の話にうまく切り込めていなくて少し物足りない印象。そして専門外の話は少し説教臭い。
宮島直美「宝塚ファンの社会学 スターは劇場の外で作られる」
「社会学」と題しているけど、ほとんどがファンクラブの仕組みと“掟”の解説。しかし、それが面白い。
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