張競「中華料理の文化史」
文化、風土と切っても切り離せない「食」だが、その歴史は意外なほど浅い。古来、東西南北の民族が交錯し、支配層も入れ替わってきた中国では食習慣の変化も大きかった。
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読んだ本の記録。
張競「中華料理の文化史」
文化、風土と切っても切り離せない「食」だが、その歴史は意外なほど浅い。古来、東西南北の民族が交錯し、支配層も入れ替わってきた中国では食習慣の変化も大きかった。
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橋本治「浄瑠璃を読もう」
浄瑠璃の代表作を読み解く。
歴史上の出来事を題材に、というよりも自由に加筆・改変が可能なパーツとして、好き勝手に物語を組み立てるという作劇法は、現代にも通じる日本の歴史観、物語観かも。
「歴史は、江戸時代という現在が抱えているドラマの種を植えつけるための土台になるだけなのだ」
平田オリザ「演劇入門」
平田オリザによる戯曲の書き方を通じた演劇論。
「伝えたいことなど何もない。でも表現したいことは山ほどある」という表明はポストモダンの芸術全般に通じる。
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伊藤計劃「The Indifference Engine」
伊藤計劃の遺したわずかな短篇を集めたもの。どの作品も、生きて、長篇として徹底的に書き込んでほしかった。
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有吉佐和子「一の糸」
芸道一筋に生きた文楽三味線弾きの露沢徳兵衛と、その後添えとして生涯をささげた酒屋の箱入り娘の茜の一生を、敗戦、文楽会の分裂、鶴澤清六と山城少掾の決別など、現実の出来事をモデルに交え描いた長篇小説。
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