金子光晴「西ひがし」
「どくろ杯」「ねむれ巴里」に続く自伝3作目。
妻をベルギーに残して日本への帰途、戦争の空気が漂い始めたマレー半島で再び当てどない生活に。
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読んだ本の記録。
網野善彦ほか「米・百姓・天皇 日本史の虚像のゆくえ」
日本は瑞穂の国なのか。稲作中心史観を問い直し、明治政府の農本主義がいかに日本の歴史像を歪めたか検証する。
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円城塔「これはペンです」
叔父は文字だ。文字通り―。妙な手紙を送ってくる叔父。これは小説と言えるのか、と思いつつ最後まで読むと確かに小説だった。
“わたしたちはあまりにも簡単に出鱈目を書けてしまうと思わないかね”
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