「その国で尊ばれるものが、洗練される」
“天才”は不規則に生まれるのではない。特定の時期に、特定の場所に相次いで現れる。
アテネ、杭州、フィレンツェ、エディンバラ、カルカッタ、ウィーン、そして、シリコンバレー。
なぜ、その土地に天才が生まれたのだろう。紀元前のアテネも、ルネサンス前夜のフィレンツェも、当時の世界一の大都市でも先進都市でもなかったし、周辺の都市にすら後れを取っていた。18世紀のエディンバラや19世紀末のカルカッタは言うまでもない。シリコンバレーなんて、田舎のほぼ何もない土地に生まれた。
それぞれの土地でなぜ天才が育ったのか。その答えを求めて著者は旅に出る。
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