アーサー・C・クラーク「幼年期の終わり」
第1章が書き直されている新版。
宇宙の彼方から超越者が現れ、人類を導く。人はその超越者をオーバーロードと呼び、国家は解体され、差別や格差は撤廃される。絶対に超えられない存在を知った人類は進歩をやめる。宇宙を目指さなくなり、科学も芸術も衰退する。
こう書くとよくあるディストピア小説だが、この作品のスケールはそれにとどまらず、まさに人類の“幼年期の終わり”を描く。
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読んだ本の記録。
アーサー・C・クラーク「幼年期の終わり」
第1章が書き直されている新版。
宇宙の彼方から超越者が現れ、人類を導く。人はその超越者をオーバーロードと呼び、国家は解体され、差別や格差は撤廃される。絶対に超えられない存在を知った人類は進歩をやめる。宇宙を目指さなくなり、科学も芸術も衰退する。
こう書くとよくあるディストピア小説だが、この作品のスケールはそれにとどまらず、まさに人類の“幼年期の終わり”を描く。
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岩下尚史「名妓の夜咄」
新橋芸者の聞き書き。
花柳界は小説から映画、音楽までさまざまなジャンルの舞台となってきたが、イメージ先行の創作が多く、その実態を丁寧に記録したものはほとんど無い。戦前から戦後にかけての花街の様子が伝わる貴重な一冊。
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星野博美「みんな彗星を見ていた 私的キリシタン探訪記」
戦国~明治にかけ、日本は4万人とされるキリシタンの殉教者を出した。棄教すれば命は許された一方で、棄教を拒めば火あぶりや熱湯責めなどの過酷な拷問が行われた。なぜ信徒たちは信仰を貫き、神父らも国外追放を拒んで命を投げ出したのか。著者はその疑問を抱いてキリシタンの足跡をたどる旅に出る。
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伊藤正一「定本 黒部の山賊 アルプスの怪」
戦後間もない頃に北アルプス最奥の地に山小屋を買い、そこに住み着いていた「山賊」とともに雲ノ平を拓き、登山者を見守ってきた伊藤正一氏。狩りの話から、ヘリコプターの無い時代の小屋建設の苦労、遭難者の救助。さらに、佐々成政の埋蔵金伝説をめぐる悲喜こもごもや、カッパや化け狸の話まで。
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竹本住太夫「七世竹本住大夫 私が歩んだ90年」
住大夫の自伝や聞き書きは既に何冊か出ているが、細かく丁寧なインタビューで決定版とも言える出色の出来。本人や文楽の歴史にとどまらず、大阪の街と上方文化に関する貴重なオーラルヒストリーとなっている。
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溝口敦「食肉の帝王 同和と暴力で巨富を掴んだ男」
補助金詐欺事件が明るみに出るまでメディアでもほとんど取り上げられることのなかった食肉業界のドン、浅田満。政・官・行・暴・同和に独自のネットワークを築き、アンタッチャブルな存在として肥え太っていく。
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