大崎善生「聖の青春」
「勝星は自分の生きかたを正当化する手段というだけではなく、自分と関わり苦しんできたすべての人間を正当化してくれる」
そう信じて、ひたすら名人位を目指した。
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読んだ本の記録。
大崎善生「聖の青春」
「勝星は自分の生きかたを正当化する手段というだけではなく、自分と関わり苦しんできたすべての人間を正当化してくれる」
そう信じて、ひたすら名人位を目指した。
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高野秀行「西南シルクロードは密林に消える」
忘れ去られ、密林に消えた西南シルクロード。中国からビルマに密入国し、カチンやナガのゲリラの手引きでジャングルを横断し、インドへ。あまりに無謀な旅なのに、深刻さや悲壮感があまり無いのが著者らしい。
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高山文彦「エレクトラ ―中上健次の生涯」
「これを書かなければ生きていけないというほどのいくつもの物語の束をその血のなかに受け止めて作家になった者がどれほどいるだろうか」
書くべきものは山ほどあった。それでも、書き上げるまでには何年もかかった。
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片野ゆか「ゼロ! こぎゃんかわいか動物がなぜ死なねばならんと?」
「明日の処分、本当になかとですか」
犬の殺処分ほぼゼロを達成した熊本市動物愛護センター。年間約700頭が週2回に分けてガス室に送られていた00年。引き取りを依頼する無責任な飼い主の説得と、収容された犬のトレーニング、譲渡先探しの徹底を経て、ガス室は稼働しなくなった。
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アビジット・V・バナジー、エステル・デュフロ「貧乏人の経済学 ―もういちど貧困問題を根っこから考える」
マクロな“貧困の経済学”ではなく、ミクロな“貧しい人の経済学”。
極めて貧しい人たちが、なぜ事業を営むのか。なぜ事業が拡大し得ないのか。食料に、蚊帳に、教育に費やすコストが予想より低くなるのはなぜなのか――。
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フランセス・アッシュクロフト「人間はどこまで耐えられるのか」
人間はどこまで高く、深く、暑く、寒く、速く…。
タイトルはともかく、内容は硬派な生理学の本。人間の挑戦と科学者による検証の歴史を振り返りつつ、身体の仕組みを、減圧症や高山病、熱中症の仕組みなどを交えて詳しく解説し、人間の限界を探る。
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