「マークスの山」から始まる合田雄一郎シリーズの最新作。過去の未解決事件を巡り、一人の少女の姿が描かれる。
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朝鮮と日本に生きる――済州島から猪飼野へ
日本の戦後を象徴する詩人の自伝。
1929年に日本の植民地下の釜山で生まれた著者は、皇民化教育で日本語を学び、「皇国」の勝利を信じて育った。解放後に民族意識に目覚めたが、日本の詩歌に親しみを感じ、ハングルを満足に使いこなすことができない自分に深いコンプレックスを抱く。
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むらさきのスカートの女
化粧っ気が無く、不器用で、いつも公園の決まったベンチに座って子供たちにからかわれている「むらさきのスカートの女」。商店街の誰もが知っている彼女のことが気になり、友だちになりたいと思う「わたし」=目立たない自称「黄色いカーディガンの女」の視点から、その日常が描かれる。
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エヴリシング・フロウズ
母親と二人暮らしのヒロシを中心に、中学3年の日常を抑制的な筆で綴る。登場人物はそれぞれに事情を抱えている。そこにドラマティックな解決は訪れない。誰もが悩みを抱えながら、それでも時は流れていく。
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旅人 ある物理学者の回想
日本人として初めてノーベル賞を受賞した物理学者の、少年期から青年期までを綴った自伝。
内向的で、兄弟の中でも目立つ存在ではなかった少年が、どんな青春時代を過ごし、学問に目覚めていったのか。
文学少年だった著者は、数学や哲学などの学問に触れながら、次第に物理学への興味を深めていく。「旅人」とタイトルにあるように、時代の空気、人や本との出会い、さまざまな偶然が人を予想も付かなかった場所に運んでいく。
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海の鳥・空の魚
「どんな人にも光を放つ一瞬がある。その一瞬のためだけに、そのあとの長い長い時間をただただすごしていくこともできるような」
忘れられない一瞬、それもドラマティックな場面ではなく、自分でもなぜその場面を繰り返し思い出してしまうか分からないような瞬間を切り取ったような、鮮やかな短編集。
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アメリカひじき・火垂るの墓
「夜更けに火が燃えつき、骨を拾うにもくらがりで見当つかず、そのまま穴のかたわらに横たわり、周囲はおびただしい蛍のむれ、だがもう清太は手にとることもせず、これやったら節子さびしないやろ、蛍がついてるもんなあ、上ったり下ったりついと横へ走ったり、もうじき蛍もおらんようになるけど、蛍と一緒に天国へいき。」
自伝的小説「ひとでなし」によると、著者は「火垂るの墓」を〆切に追われながら書き上げて以来、一度も読み返していないという。アニメ映画も本編は一度も見ておらず、宣伝用の抜粋で涙を流し、戦後唯一泣いたのがその時だったと記している。
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あとは野となれ大和撫子
直木賞と芥川賞の候補にそれぞれ選ばれ、硬軟幅広い作風を持つ作家の直木賞候補作の一つ。
設定が秀逸。舞台は中央アジア、干上がったアラル海に建国された架空の国アラルスタン。しがらみのない新たな国は、ソ連崩壊や民族紛争の混乱を逃れて周辺国からの難民が集まり、中央アジアにおける「自由主義の島」と呼ばれている。
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土の記
Tuscaloosa
1973年2月に米アラバマ州タスカルーサのアラバマ大学で行われた、ストレイ・ゲイターズ(Stray Gators)とのライブ・パフォーマンスを収録。
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