禅銃(ゼン・ガン)

バリントン・J・ベイリー「禅銃(ゼン・ガン)」

「カエアンの聖衣」が非常に面白かったので、同じくコアなファンの多い「禅銃」も。

反乱で崩壊に危機に瀕した帝国、他の宇宙からの干渉、究極の戦士「小姓」、小さくも強力な兵器「禅銃」――など、SFやファンタジー好きの心をくすぐる設定盛りだくさん。
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ヒッキーヒッキーシェイク

津原泰水「ヒッキーヒッキーシェイク」

引きこもりたちが、変わり者のカウンセラーの呼びかけで、「不気味の谷」を超えたバーチャルアイドル創作のプロジェクトに参加する。

荒唐無稽だが、決してスケールが大きいわけでも無い。それでもどこか惹かれる。不思議な手触りの小説。
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希望の国のエクソダス

村上龍「希望の国のエクソダス」

「この国には何でもある。本当にいろいろなものがあります。だが、希望だけがない」

景気の停滞が続き、国際金融資本の食い物にされる日本。集団不登校となった中学生たちがインターネットを駆使したビジネスを始め、国家から独立した集団に育っていく。
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カエアンの聖衣

バリントン・J・ベイリー「カエアンの聖衣」

SFの楽しみの一つが壮大なホラ話の中にどっぷり浸かることだろう。本作のホラのスケールは別格。スペースオペラの風呂敷に、尖ったアイデアを、世界観と物語のテンポを損なわないぎりぎりの量まで詰め込んだ。思考実験的な作品や、科学・数学の論理を突き詰めたハードSFに対し、こうしたSF作品を「ワイドスクリーン・バロック」というようだ。
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