近年注目される「ダークツーリズム」に関する入門書。学術的な内容ではなく、主に旅行ガイド風の文章で構成され、ダークツーリズムがどういった旅かを分かりやすく示している。
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星宿海への道
旅行先のカシュガルで失踪した男を巡る物語。黄河の源流にあるという星宿海に幼い頃から惹かれ続けた男の半生が、その弟と恋人の視点を通じて浮かび上がる。
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ニムロッド
2018年下半期の芥川賞受賞作。
会社の新規事業としてビットコインのマイニングを任された主人公と、その恋人、同僚で作家志望だった男。3人の関係を軸に現代の日常が綴られ、そこに男がメールで送ってくる「駄目な飛行機コレクション」の話が挿入される。
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新ゴーゴー・アジア
82年生まれ、キム・ジヨン
韓国でベストセラーになった“フェミニズム小説”。1982年生まれのキム・ジヨンの半生を通じて、女性の生きづらさを浮かび上がらせる。
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緑の底の底・メビウスの時の刻
私は河原乞食・考
芸能は社会の周縁から生まれる。ちょうど半世紀前に刊行された名著。新劇俳優の著者は、河原乞食の系譜に連なる者として、芸能の源流を探る旅に出る。
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春の庭
2014年上半期の芥川賞受賞作。平凡な町の姿やそこで繰り広げられる日常を淡々と見つめ、フィクションとして文章に写し取り、そこに何が立ち上がるのかを試す。大阪を舞台とした「その街の今は」などで取り組んできた手法の完成形とも言える作品。
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