半藤一利「日本国憲法の二〇〇日」
半藤版「敗北を抱きしめて」というような内容(と言っても、J.ダワーの方を読んだのは10年以上前だからあまり覚えていないけど)。
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読んだ本の記録。
半藤一利「日本国憲法の二〇〇日」
半藤版「敗北を抱きしめて」というような内容(と言っても、J.ダワーの方を読んだのは10年以上前だからあまり覚えていないけど)。
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車谷長吉「赤目四十八瀧心中未遂」
“普通の人生”からドロップアウトして、安アパートの一室でひたすら串に臓物を刺し続ける日々。アマと呼ばれる往時の尼崎の雰囲気に引き込まれる。
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NHK取材班、北博昭「戦場の軍法会議 ―日本兵はなぜ処刑されたのか」
NHKのドキュメンタリーの書籍版。戦時中の軍法会議についての証言は極めて少なく、関連文書も終戦時に組織的に焼却されてしまったため、残っていない。法務官の生き残りの多くは戦後法曹界のエリートになっていて(このあたりは医学界の闇とも似ている)、口を閉ざしてきた。
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ピエール・ロチ「秋の日本」
仏作家、ピエール・ロティの日本滞在記。
明治期に日本を訪れて記録を残した外国人は大勢いるが、ロティはラフカディオ・ハーンなどと比べるとかなり率直な旅行者の視線=軽侮や驚き混じりの感想を記していて、だからこそ、現代の旅行記と似た感覚で面白く読める。京都駅で人力車の客引きに囲まれる所など、バックパッカーのインド旅行記のよう。
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カート・ヴォネガット・ジュニア「スローターハウス5」
ドレスデン空襲を中心に据えながら、物語はずっとその周囲を飛び回る。
米国兵のビリー・ピルグリムは、時間を超えて人生の断片を行き来しながら生涯を送る。欧州戦線から、戦後の穏やかな日々、時間という概念を超越した宇宙人が住むトラルファマドール星まで、場面は脈絡無く飛んでいく。
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