2014年上半期の芥川賞受賞作。平凡な町の姿やそこで繰り広げられる日常を淡々と見つめ、フィクションとして文章に写し取り、そこに何が立ち上がるのかを試す。大阪を舞台とした「その街の今は」などで取り組んできた手法の完成形とも言える作品。
“春の庭” の続きを読む
午前零時のサンドリヨン
緋い記憶
満願
滅びの園
女が死んでいる
平成くん、さようなら
気鋭の若手学者として脚光を浴び、平成を象徴する人物としてメディアで活躍する平成(ひとなり)くん。平成の終わりと共に安楽死を考える彼の姿を、恋人の目を通して描く。
“平成くん、さようなら” の続きを読む
国宝
哀愁の町に霧が降るのだ
自伝的長編エッセイ。安アパートの薄暗い六畳間で男四人の共同生活。当時の回想と、それを執筆する現在の著者の身辺雑記のような内容が交互に綴られる。
“哀愁の町に霧が降るのだ” の続きを読む