阿佐田哲也「ドサ健ばくち地獄」
「新麻雀放浪記 申年生まれのフレンズ」
戦後を代表する大衆小説で、青春小説、ピカレスクロマンの金字塔「麻雀放浪記」。「ドサ健ばくち地獄」と「新麻雀放浪記」はその続編にあたり、時代は「麻雀放浪記」の数年後と十数年後。それぞれ、ドサ健を取り巻く人間模様と、40歳になった坊や哲が、若い“ヒヨッ子”の師匠になる話が綴られる。
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読んだ本の記録。
阿佐田哲也「ドサ健ばくち地獄」
「新麻雀放浪記 申年生まれのフレンズ」
戦後を代表する大衆小説で、青春小説、ピカレスクロマンの金字塔「麻雀放浪記」。「ドサ健ばくち地獄」と「新麻雀放浪記」はその続編にあたり、時代は「麻雀放浪記」の数年後と十数年後。それぞれ、ドサ健を取り巻く人間模様と、40歳になった坊や哲が、若い“ヒヨッ子”の師匠になる話が綴られる。
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2019年に読んだ本は、前年と同じ114冊、3万5218ページ(前年比561↓)。
小説は例年に比べて新刊を多く読んだ年だった。当たり外れは大きいものの、リアルタイムで良い作品に出会う喜びは大きい。絲山秋子「夢も見ずに眠った」、川上未映子「夏物語」、大島真寿美「渦」、窪美澄「トリニティ」、河﨑秋子「土に贖う」、吉田修一「国宝」など。読んでいる時は気にしなかったけど、こうして並べてみると女性作家の作品ばかり。
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中編2本。表題作は、旅行に行こうと思っていた連休に友人の結婚式のスピーチと2次会の幹事を任され、当日は会社の上司の父親の通夜に呼び出されるというドタバタを描く。主人公のヨシノは食事のタイミングを逃し、猛烈な空腹感の中、周りに振り回され続ける。
“婚礼、葬礼、その他” の続きを読む
大学の修士課程の2年間。ハッテン場に出入りしながら、大学の仲間や指導教員とのやりとりの中で自分を探し、デッドラインに向けてもがく日々が綴られる。
“デッドライン” の続きを読む
ユヴァル・ノア・ハラリ「21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考」
「自由」「宗教」「戦争」など、21のテーマをめぐる考察。本書で最も(というか唯一)印象に残ったのが、大衆の存在意義がなくなる時代が迫っているという指摘。「存在意義の喪失と戦うのは、搾取と戦うよりもはるかに難しい」と著者は書く。
“21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考” の続きを読む
気鋭の女性映画監督・長谷部香と、彼女から依頼を受けた駆け出しのぱっとしない脚本家・甲斐千尋。2人の視点で、15年前に2人の故郷で起きた事件をめぐる家族のドラマが描かれる。
“落日” の続きを読む
ブレイディみかこ「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」
英国の公立学校に通う息子との日々をつづったエッセイ。
著者は英国の“最底辺保育所”で働いた経験を持つライター。イエローでホワイトでもある息子は、落ち着いたカトリックの小学校に通っていたが、あえてさまざまな社会階層の子が集まる“元底辺中学校”への進学を選ぶ。その学校生活を通じて、英国社会のさまざまな問題が浮き彫りになる。同時に、教育のおいて本当に必要なことは何かを考えさせられる。
“ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー” の続きを読む
表題作は「サンプル」の松井周との共同取材・原案プロジェクト「inseparable」で書かれた中編。架空の島を舞台に、信仰や歴史といった「常識」がいとも簡単に覆ってしまう様を描く。
“変半身(かわりみ)” の続きを読む
ディストピア的な作品を多く書いている作家だが、SF小説のような暗い未来を予言したいわけではなく、むしろ、自明と思われる常識や文化に対する疑いが創作の原動力になっているように思える。
“生命式” の続きを読む