Neil Young 全アルバム 1970年代

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Live Rust(ライブ・ラスト) 1979年

Rust Never Sleepsツアーからのライブ盤。弾き語り中心の前半とクレイジー・ホースと組んだエレクトリック主体の後半。曲目、演奏ともに充実した内容で、ニールの70年代の締めくくるに相応しい名盤。このツアーは巨大なセットやスタッフの衣装など、演出にもこだわっており、映像版の「Rust Never Sleeps」でその全容を見ることが出来る。
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Neil Young 全アルバム 1960年代

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Everybody Knows This Is Nowhere
(ニール・ヤング・ウィズ・クレイジー・ホース) 1969年

クレイジー・ホース(Crazy Horse)と組んでの第1作。ソロ1作目では良くも悪くも弱々しく感じられたニールの声に、荒々しい演奏が加わった。その後数々の名アルバム、名演奏を生み出したニール・ヤング&クレイジー・ホースの唯一無二のサウンドがここに誕生した。

ライブでは欠かせない「Cowgirl in the Sand」、「Down by the River」、「Cinnamon Girl」はじめ、全てが名曲。
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小山田浩子「穴」

2013年下半期の芥川賞受賞作。

語り手の女性は、夫の転勤に合わせて非正規の仕事を辞め、夫婦で田舎町にある夫の実家の隣に引っ越した。姑はややお節介だが良い人で、生活上の不満は何も無い。ただ無職になった引け目が、淡々と続く日常に欠落感をもたらしている。
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時をかけるゆとり

朝井リョウ「時をかけるゆとり」

「何者」で、23歳という若さで直木賞を受賞した著者のエッセイ集。執筆時期は現役大学生だった頃から、直木賞受賞直後に書いたものまで数年間にわたっている。

自転車旅行や就活の話など、内容的にはリア充(?)大学生の日記(しかも自虐風自慢多め)という感じだが、文章の巧みさと観察眼の鋭さ(この観察力は「何者」を読むとよく分かる)で非常に楽しい一冊になっている。腹の弱さを嘆き、美容師と格闘し、見通しの甘さで旅行をふいにする。大学生らしいバカバカしいエピソードの一つ一つに、吹き出したり、にやにやしたり、かつての自分の姿を思い出して赤面したりと、身近な話として引き込まれた。
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文楽の女 吉田簑助の世界

吉田簑助、山川静夫「文楽の女 吉田簑助の世界」

お初・徳兵衛(曽根崎心中)、お軽・勘平(仮名手本忠臣蔵)、お染・久松(新版歌祭文)、お半・長右衛門(桂川連理柵)……。
浄瑠璃などの近世文学に登場するカップルの名前は、大抵女性の名が先に語られる。それは物語の主人公が男であっても、究極的には女性の運命を描いていると多くの人が感じるからだろう。

社会の理不尽に絶え、時には運命に抗い、意地を通そうとする姿は男の登場人物以上に存在の光を放つ。その文楽の女たちについて、当代一の人形遣い、吉田簑助の芸談を挟みつつ、魅力を綴る山川静夫のエッセイ集。94年刊行本の新書版。
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マチネの終わりに

平野啓一郎「マチネの終わりに」

どちらに否があるというわけでもないのに、成就しなかった恋愛。
結果的に別の人生を歩むことになった二人がふとした偶然で顔を合わせ、それぞれの日常へ戻っていく「シェルブールの雨傘」のラストシーンは“大人の恋愛物語”の金字塔と言えるだろう。

「マチネの終わりに」で描かれる男女の関係も、成就されなかったが故に、それぞれの人生で大きな意味を持つ。
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言壺

神林長平「言壺」

SFというと、クラークの「幼年期の終わり」や、ホーガンの「星を継ぐもの」、ハクスリーの「すばらしい新世界」、オーウェルの「1984」など、何となく宇宙や文明を描くものと思いがちだが、言語や認識を題材とした“言語SF”と呼ばれるジャンルがある。中には伊藤計劃の「虐殺器官」のようにそれらが高度に組み合わさった作品もある。
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老ヴォールの惑星

小川一水「老ヴォールの惑星」

個人的に、SFはミステリー以上に未開拓のジャンルだけど、たまに読むと刺激を受けることが多い。思考実験の場として、いわゆる“純文学”以上に人間を描いている作品がある。

表題作「老ヴォールの惑星」のほか、「ギャルナフカの迷宮」「幸せになる箱庭」「漂った男」の計4編。どれも傑作。
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